時計の読み方 時計の歌 とけいあそび 京都 ことば音楽教室

時計の読み方の練習で使う知育玩具はたくさんあります。
文字盤がシンプルなものがないか探していましたら、
見つけました。
「とけいあそび」昔河合楽器から販売されていたようです。
木製で、文字盤がシンプルで、針がバラバラに動きます。
安定感もあります。
           

ことば音楽療法の言葉歌では、時計の歌があります。
「いちじかん、たちました~」と一緒に歌い、針を動かします。
一時間の経過を学びます。
例えば、「ひちじ~(7時:関西弁)、ひちじ~、ひちじのじこく(時刻)」
と歌います。
「7時は何をしていますか?7時は朝と夜があります。朝の7時は何をしていますか?」
など一日の過ごし方のカードを見ながら、時間と生活場面をつなげます。
「ひちじ、ひちじ、ひちじはあさごはん、あさごはんをたべる」と歌います。
次に移り、「いちじかん、たちました~」と歌い、
「はちじ~(8時)、はちじ~、はちじのじこく」と歌い
カードで生活場面を確認してゆきます。

 

時計の読み方は、太田ステージではStageⅢ-2の内容です。StageⅢ-2は、概念形成の芽生えの段階です。つまり、ごく基本的な比較の概念ができ始めた段階です。このStageでの物と物と関係づけは経験に左右されている要素が強く、個々のイメージを中心としたイメージであり、現実の生活と密着しています。このStageの目標は、言葉の意味内容を膨らませ豊かにすること、物と物との関係の概念の理解を深め確実にすることです。
時間を歌で印象付けながら、一日の過ごし方のカードを見ながら確認し、その内容について話し合い、本人のイメージを膨らませてゆきながら、時間や時刻を学びます。

 

参考文献:「自閉症治療の到達点第2版」p91,pp179~182
     「認知発達治療の実践マニュアル」p222,pp261~262