用途による物の理解 太田ステージ StageⅡその④ ことば音楽療法 京都

 こちらが言った物を指さしできるようになったら物に名前がわかり始めた時期に入ったと言えます。太田Stage Ⅱ(シンボル機能の芽生えの段階)です。この段階での目標はシンボル機能の芽生えを確実にすることが目標となります。
「物に名前があることに気づきかけてはいるが、まだ物と言葉が1対1で対応しており、言葉の理解はラベリングの段階である。したがって名詞の理解を確実にして、その物の属性(色や形、用途など)を抜き出し、言葉で認識できるようにすることが重点になる。」①

 

 ことば音楽療法の言葉歌で用途の歌を聴き、歌いながら用途の理解を深めてゆきます。
靴でしたら、
「は、は、はーく、くーつをはーく」「くつをはく」と337拍子のリズムで歌います。
絵カードを3枚ほど歌ったあと、3枚の中からこちらが言うカードを指さししてもらい理解を深めてゆきます。
「帽子、かぶるものはどれですか?」といいながらセラピストはかぶる動作も入れながら尋ねます。
「~する物はどれ?」と用途だけでもたずねます。②
歌うことで楽しく学習できます。
子どもたちは楽しく覚えてゆきます。

 

①自閉症治療の到達点 p153引用
②認知発達治療の実践マニュアルP115

 

画像はイメージです。息子が折り紙で帽子を作ってくれました。
こぐまちゃん、歌います。
「か、か、かぶる~ぼうしを かぶる」「ぼうしをかぶる」