語彙数を増やす練習 太田ステージStageⅢ-1その① 京都 ことば音楽療法

用途についてたずねた絵カードを指さしできるようになったら太田ステージではStgaeⅢ-1の段階になります。
何枚か名詞の絵カードを並べて、
「履くものどれですか?」とたずねて
靴の絵カードを指さしできること。

 

太田ステージStgaeⅢ-1(シンボル機能がはっきりと認められる段階)物の名前が理解できるようになり、本来の言語(単語レベル)の機能を獲得する。基本的な比較の概念はまだ成立していない。①

 

StageⅢ-1の重点課題は
 言葉により属性を認識し、言語で表出すること。StageⅡで学習した属性を抽出し、言葉で認識する課題をよりいっそう確実にするために、色・形の理解と言語表出、動作語などの課題に取り組みます。このStageでは言葉での理解を確実にすること、および可能な限り言語の表出を意図的に取り上げていることが特徴です。
 言葉の世界を豊かにすること。語彙数を増やす、簡単な文の言語表現などの課題を通して言葉の意味理解を豊かにするように働きかけます。
 物と物との関係の概念の理解を促すこと。チャンキング、仲間集め、”同じ””違う”の理解、比較の基礎をつくるなどの課題で物と物を見比べたり、関係する物どうしをくくったりすることを通して、相対的な関係に気づかせ、比較の概念の基礎を作ります。②

 

 私の場合は、StageⅢ-1でまず最初に練習する重点課題では、語彙数を増やす、動作語、簡単な文の言語表現です。
 語彙数を増やす課題では10枚以上の絵カードを用います。絵カードを見せその名前を聞かせ理解させ、並べた絵カードからこちらがたずた絵カードを指さしなどで答えられるよう表出を促します。太田ステージでは基本語語彙表があり、その表に記載された言葉の理解と表出でがきるように練習してゆきます。絵カードや絵本など用いて、日常生活の中で、さまざまな言葉を教えてゆきます。③
 絵カードを見せながら語彙を増やしてゆく練習は、言葉歌はうってつけです。
 言葉歌を歌いながらでしたら、10枚以上の絵カードの理解の課題も子供たちは楽しく取り組んでくれます。歌を聴きながら自然と言葉もみられるようになります。

 

①自閉症治療の到達点p91
②認知発達治療の実践マニュアルp142
③認知発達治療の実践マニュアル163

レッスンでよく用いるカードです。
こぐまちゃんも楽しく練習しています。(画像はイメージです)