ことば音楽療法と太田ステージについて その② 京都 ことば音楽療法

当教室は、ことば音楽療法と認知発達治療の太田ステージを用いて言葉のレッスンをしています。認知発達については太田ステージのLDTR(Language Decoding Test-Revised:言語解読検査 改訂版)を用い評価しています。
 太田ステージとは、
「太田ステージは、自閉症には特有の発達の特徴と個人差があるので、子どもの発達段階をとらえやすくするために、いくつかの発達の節目をとらえてステージ分けしたものです。太田ステージは基本的には、発達の初期の段階から順に、StageⅠ、Ⅱ、Ⅲ-1、Ⅲ-2、Ⅳの5段階に分けられます。」①

 

 ことば音楽療法の言葉歌はたくさんあります。太田ステージの各Stageにあてはまると思われる言葉歌を紹介します。

 

StageⅠ「シンボル機能が認められない段階」
リズム337拍子、体の部位の歌、玩具の歌、2音節語の歌、絵本の読み聞かせ。

 

StageⅡ「シンボル機能の芽生えの段階」
リズム337拍子、一音節の発声、発声持続、2音節語の歌、2語文の歌、絵本の読み聞かせ。

 

StgaeⅢ-1「シンボル機能がはっきりと認められる段階」
2音節語の歌(仮名文字の理解)、2語文の歌、オノマトペを生かした歌、絵描きの歌、数え歌、絵本の読み聞かせ。

 

StageⅢ-2「概念形成の芽生えの段階」
2音節語の歌(仮名文字の理解)反対語の歌、形容詞の歌、時間・空間語の反対語の歌、連想しりとり歌、つながりことば歌、数え歌、量の数の歌、時計の歌、お金の歌、絵本の読み聞かせ。

 

StgaeⅣ「基本的な関係の概念が形成された段階」
文図構文(文法)の歌、数え歌、量の数の歌、時計の歌、お金の歌、九九の歌、絵本の読み聞かせ。
②③④⑤

 

①太田ステージによる自閉症療育の宝石箱 永井洋子・太田昌孝編p24
②認知発達治療の実践マニュアル 自閉症のStage別発達課題 太田昌孝・永井洋子編
③自閉症治療の到達点 第2版 太田昌孝・永井洋子・武藤直子編
④StageⅣの心の世界を追って 認知発達治療とその実践マニュアル 太田昌孝・永井洋子・武藤直子編
⑤障害児の言葉の音楽療法:Japanese Intonation Therapy  堀田喜久男著