指さしの練習 太田ステージ StageⅠその④ ことば音楽療法 京都

「指さし」は、要求表現としての指さし、応答的な指さしなど言葉の代わりに発語前に見られます。「〇〇はなに?」と大人がたずね、応答的な指さしをするには、言葉の理解が必要です。
まずは、指さしの理解、仕方を教える必要があります。
自分の指を見ること、相手の指を見ること、共に対象物に注意を向けて見ることを教えます。
指さしの練習でよく用いる教材は型はめパズルと数を数える課題です。
最初に指さしの理解の課題をします。
セラピストは型はめとピースを指さしながら歌い子供に注意を促します。
「こ、こ、ここに~い~れ~る(入れる)」と歌いながら型はめを指さします。
「こ~れ~を入れる」と歌いながらピースも指さしします。
実際に入れてみせます。「はまりました!カチッ!」と歌います。
次に、子供にパズルを入れることを促す歌を歌います。
子どもの人差し指に少し触れながら歌います。
「こ、こ、ここに~入れてください」「これを入れてください」と歌いながら
子どもの指、型はめ、ピースを交互に触り、見るように促します。
歌いながらでしたら、触ってもほとんど抵抗感がなく受け入れくれます。
セラピストは歌と指さしで型はめにピースを入れることを何度も繰り返し教えます。

指さしの仕方ですが、セラピストは子供の手を持ち、「指さしの形」を覚えさせます。
そして、数える課題をします。
並べることが好きな子供でしたら、あらかじめオモチャを並べさせておいてから、
子どもの手を持ち指さしを作り、オモチャに触れてゆきます。
「いち~、に~、さ~ん、、、」と歌いながら指さしを一緒にします。
「全部数えました。バンザイ」と歌いながら、大いに褒めます。