青年期生徒さんのレッスン 文字の練習 京都 ことば音楽療法

今、20歳の生徒さんの文字の練習で、平仮名のさいころ積み木を使っています。
歌いながら枠内の積み木を一文字ずつ右から左へとスライドします。
雨の絵カードを見せながら、歌いながら、積み木を動かします。
「あ、あ、あ~め。あめ、あめ、あ~め」
絵カードだけの練習よりも文字に注目してくれて、楽しそうに学ばれています。

 

親御様が学校卒業後も言語療法を受けて文字の理解ができればと希望されて通われています。
年齢が高い生徒さんは今まで学校や生活場面でいろんなことを経験され学んでおられています。得意なこと苦手なこともご自分でよく知っておられます。
文字の練習は苦手な様子でしたので、最初は無理に練習をしませんでした。
レッスンに慣れてきた頃にご本人にたずねてみました。
「文字の練習をしてみないですか?」
「学校で勉強した文字を思い出すように練習しませんか?」と本人にたずねてみました。
すると、本人からは「やってみたいです」とはっきりと返ってきました。
ひらがな積み木、絵カード、言葉歌を使いながら文字の練習をしています。
最近は文字の指さしもできるようになってきました。
レッスン中に自分からいろんなことを話される場面も増えてきました。
自信に満ちた顔つきに変わってきています。
ご家族からも、通われているデイサービスからもご本人の変化に喜ばれているとお聞きしています。

 

歌いながら、言葉を学ぶ。
音楽を用いることで楽しくなります。
楽しくなると自分から話されることも増えます。
今までの記憶から何を思い出して、相手に話す。
その話題についてお互い話をする。
楽しくなると苦手なことに対しても積極的に取り組むようになる。
青年期の方のレッスンも楽しくレッスンができるように取り組んでいます。
小さな生徒さんとは違う対応をしています。
大人として接することが大切だと感じております。
いくつになっても学ぶことは大切であり、その場を提供することも大切だと思いました。

歌いながら枠内の積み木を一文字ずつ右から左へとスライドします。
雨の絵カードを見せながら、歌いながら、積み木を動かします。
「あ、あ、あ~め。あめ、あめ、あ~め」

最近自分からいろんなことを話されます。
その時出てきたご本人の言葉を積み木を並べて、歌いながら動かすととても喜ばれます