目と手の協応のスキルの課題 おままごと玩具 京都 ことば音楽療法

100均のおままごとのオモチャです。
目と手の協応のスキルの課題として用いています。
片手にナイフ、もう片方の手でオモチャを持ち、「切る」の作業をします。
この作業には、左右の手の別々の動きや力加減が必要です。
体の正中での作業ですので、目の動きや体幹支持が必要です。
私の感想ですが、この教材を用いていると、鉛筆を持って「書く」動作がスムーズになる子供が多いように感じています。
多くの子はこのオモチャが大好きです。
でも、中には苦手な子供もいます。
そんな子供に対しては、私はこの課題の必要性を話します。
手もとを見ることが大切だと伝えます。
手を持って一緒にするので失敗がないことを伝えます。
「このオモチャを切ると、次にする書くことがしやすくなるよ」
「苦手なのはわかるよ。一緒に切ろうよ。一緒にするので失敗ないよ」
「いっしょに切ったら、うれしいな~」
切る前は子供の表情は不安げですが、一緒に切ると表情がパッと明るくなります。
ホッとした表情も見せます。
「すごいですね~」と言いますと、子供は微笑んでくれます。

この玩具が好きな生徒さんの作品です。
サラダを作ってくれました。
色の配置をちゃんと考えて盛り付けてくれました。
書字の課題で仮名のなぞりをしていますが、最近はきれいにしっかりと運筆ができるようになってきています。
自発で「さら~(皿)」と言って盛り付けの皿を要求してくれました。自発語も増えてきています。

向こう側に子供の手が少し映っていますが、
「どうぞ食べて」といった笑みでこちらを見ています。
お箸もちゃんとこの通り揃えてくれました。
「いただきます。あーおしいよ、ありがとう」
子供は「やった~」と嬉しそうに笑顔で返してくれました。